痴呆の妹

ヌチャ・ヌチャ・・・肉と肉の擦れる音が部屋に響いていた。                           「 ハゥ・・ハゥ・・いいよう・・・・兄ちゃん・・・・ 」     莉子は切ない目をして俺を見上げている。   妹は小2の時に脳性まひになり、以後、痴呆になつたが辛うじて俺と両親の顔は判別していた。   成長し身体が大きくなつても症状は変わらず、知能は小2の時と同じだつた。         …