貧乏浪人で阿佐ヶ谷に住んでた頃に

もう、40年も昔のこと。貧乏浪人の俺は阿佐ヶ谷のボロアパートに住んで居た。
来年合格しなかったら田舎に帰らなければならない、とちょっと焦り気味の夏のことだ。
アパートの下の階に住む色気プンプンの、年の頃40歳ちょっと位の女性が「○○ちゃん!家から出ちゃダメよ」と言い残して、夜のお勤めに出た。
アパートと道路の間には猫の額ほどの庭があった。
朝顔が咲いていて、田舎を思い出させた。
その懐か