なおぼんの昔話(続)

民子は、一晩で「尺八」やら「ひよどり越え」やら「仏壇返し」、「松葉崩し」を男らに仕込まれた。志乃の客だった幸吉(こうきち)に「茶臼」で気を遣られ、とうとう悶絶した。客の交換は相手した人数分の勘定になるので、水揚げの民子は十五円、志乃は三十円を一晩で稼いだ…