だって、実の親子だもの

時刻はすでに11時近かった。
雑貨屋の表戸をどんどんとせわしなく叩きながら、泣き声で「おばさん、おばさん」と呼ぶ声には聞き覚えがあった。
すでに就寝していた雑貨屋のおかみは起き上がり、戸をあけて夜中の訪問者を迎えいれた。
それは近所の市営住宅に住む顔見知りの…