其の四  湯屋のぞき

    
 其の四  湯屋のぞき  
  
 大都会の湯は、男湯、女湯の区別たヾしく、間のはめよりうかヾふ事むつかしけれど、田舎はこれ等の取締りおのづからゆるく、中にわざと穴をあけをき、互にからだを見ゆるやうこしらへをく事あれば、千摺も随意にて別段心を苦しめずとも、思ひのまヽにたのしめるものなり。されども、湯の中にからだを沈め、仕切の下などより、腰をかけをる女の内股をのぞきつヽかく事ゆゑ、気