忘れていたものを思い出させるような女に出会った体験談 1

梅雨は終ってしまったのだろうか、今年はじめての台風が関東から外れた。その翌朝の陽差しはいきなりの真夏の強さだった。湿気を含んだ重たい空気が街中に満ちていた。額を汗が流れる。喉が乾く。自動販売機を見つけた私はかがみながら缶コーヒを取り出した。かがんだ体勢の私のすぐ脇をルーズソックス、振り返ると白いセーラー服の後ろ姿。熱い夏が始まろうとしていた。あの時のどしゃ降りの夜の方が今の私には似合っていたのかも